サッカー愛

今年1月以来のブログ登場となります。講師の神波です。

秋は学会シーズンで、この10月末から11月末にかけて3つの学会(日本癌治療学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本泌尿器科学会中部総会)があり参加してきましたが、今気づきました。3つの学会ともタイトルに『日本』がついていますね。ま、日本で行われる学会なのだからいいんですが。この『日本』で連想されるのは、スポーツの国際試合で連呼される『にっぽん』『にっぽん、チャチャチャ』です。このような書き出しになったので、今回はサッカー日本代表について書こうという気になってきました。(大学時代、サッカー部だったんです。)

サッカー日本代表がこれほど期待されるようになったのはいつ頃からだったでしょうか。プロリーグが発足したのが、私が医師になって2年目のことでした。プロが出来る前は日本リーグ一部の試合でも数百人の観客がいれば御の字という時代でした。長居陸上競技場に試合を見に行ったときなど、あまりに観客が少なく、吹きすさぶ風をモロに受けて、また試合内容と相まってとても寒かったことを昨日のように思い出します。

その後、カズ、ラモス、Jリーグ、ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、これらのキーワードとともに日本サッカーは発展を続け、ついにワールドカップに5大会連続で出場するまでになりました。嬉しいことです。それとともに日本代表、そして特に代表監督に対するファンの目は非常に肥え、野球ファンが素人評論家よろしく批評するのと同じく、やれ『あの監督はダメだ』とか『あの戦術は時代遅れだ』『あの選手交代は戦術的に間違いだ』などとやるようになりました。本職の評論家達も負けじと、厳しい批評を展開してますよね。プロサッカーあるいは日本代表の発展のために、建設的な批評は非常に良いことだと思います。

さて、事サッカーに関しては厳しいことで有名な某評論家(滅茶苦茶サッカーが上手なおじさんです)が、先の欧州遠征2連戦に触れ、『ポジティブな要素は多かった』とか『2点目は素晴らしい崩しだった』とか少し褒めるような記事を書いていて、何か自分が褒められているような気持ちになりました。(何でやねん)ただし、『満足するのはまだ早いね』という彼一流のカウンターを入れるのも忘れていませんでしたが。中には読後感が非常に不快な評論家もいて、とにかく何か欠点を見つけてあげつらうことに生き甲斐を感じているかのようですが、何が違うのかと考えると、そこに『サッカー愛』があるかないか、じゃないかと思います。(書いていて、若干恥ずかしい。)

一方、今まで何人の『超高校級』『規格外』と称された若手が登場しては消えて行ったでしょうか。彼らにしても当時は紛れもなく『超高校級』『規格外』だったと思います。怪我に悩まされ、あるいは移籍が裏目に出て出場機会を失い、はたまた自ら期待に押しつぶされて。プロの世界は厳しいよな〜。結局は自らの手で生き残ってゆくしかないんだけれど。悪質なタックルによる怪我で代表での活躍はそれほど目立ったものではなかったけれど、オーストラリアで活躍している某選手には勇気づけられる。また、代表を引退した横浜の某選手の今年の活躍も特筆に値する。彼らは時に厳しい批判にさらされたが、つぶれなかった。彼らにもサッカーに対する『愛』が満ちあふれている。(やはり書いていて恥ずかしい。)

こう書いているうちにやっぱり文章というのは自らまとまる方向にやってきてくれますね。私達もサッカーの世界同様、プロとして時に批評し、批判されながら、医学愛を持って育ち、育てなければならないっちゅうことか。(きれいにまとまりました!)

サッカー日本代表候補の面々、つぶれず無事に来年のW杯代表に選出されますように! また出場したならば、精一杯戦ってきてくださいね!(たぶん、代表候補の面々は誰一人としてこのブログを読みはすまい。)