今年1月から大学で勤務させていただいている村上です。
夏休みに入る前の日に小3の長女が学校の図書館から1冊の本を借りてきました。
本のタイトルは「諸葛亮」でした。
(三国志ファンの一人として嬉しいと思うと同時に、小3女子にしてこの選択かと少し戸惑いも覚えました。。。)
借りてきた本は絵が多い漫画風のもので、漢字にはふりがなもふってありましたが、それでもまだ習っていない漢字が多く、そもそも普段馴染みのない大昔の中国人の 名前がたくさん出てくるので長女にとっては内容を理解するのは難しかっただろうと思います。諸葛亮でいうと、性→諸葛、名→亮、字(あざな)→孔明、となるんだよ と得意げに説明していました。
娘がこの本を借りてきてくれたおかげで、高校時代に三国志に出会ったことを思い出しました。それから20年余りほとんど触れることなく過ごしていましたが、当時の 記憶が走馬灯のように思い出されるのでした。
- 高校時代、学校の帰りに書店に通い三国志のコミック(横山光輝、全60巻くらい)を立ち読みで読破したこと。
- 三国志のゲーム(当時セガサターン)を数日徹夜してやりこんだこと。
など、決して健全な高校生とは言えない思い出ですが、それくらい当時は三国志にハマった時期がありました。
「諸葛亮」を娘が寝る前に一緒に読み、娘は途中で寝てしましましたが、私はひとりでそのまま最後まで読み切ってしまいました。
好きなものであればまさに寝食を忘れて熱中できるという経験は誰しもお持ちなのではないでしょうか。
20年前にはそれほど意識していませんでしたが、改めて読み返してみると三国志の中に描かれる世界は、2000年近く経った現代においても十分通用する、人間の本質を とらえているドラマだと改めて実感しました。劉備や諸葛亮が正義の味方的に描かれることが多い三国志ですが、実際には曹操、呂布などの武将も知れば知るほど魅力 的な武将に見えてくるのです。
最後に今でも鮮明に覚えている2つのフレーズを。
「死せる諸葛(孔明)、生ける仲達を走らす」
「泣いて馬謖を切る」
また次にどんな本を借りてきてくれるのか、今から楽しみにしている父でした。
(後日談、夏休み明けに学校から借りてきた本は「呂布」でした。)
文責・村上 薫