ゴールデンウイークの直前に,大きな地震が九州地方を襲った.熊本を中心とした今回の地震の最大の特徴は,震度 7 を超える 2 つの地震が連続して起こったことだろう.被災された方の中には,初回の地震のあとに自宅に帰ったために 2 回目の地震で亡くなったかたもあったと聞く.また,記録的な数の余震も起こっており,復旧には時間がかかりそうだ.
大きな地震が起こるたびに,「前の地震の教訓が生かされてない」という批判が必ず出るが,他国で起こった地震と比較すると,はるかに迅速で適切な対応がとられている.また,被災した方々も冷静に対応されていると思う.しかし,最悪で30万人以上の死者が予想されている南海トラフ地震が本当に心配になる.まずは,巨大地震が起きた時の集合場所だけでも家族内で決めておきたい.
( 小川 修 )