内閣府に設置された「医療イノベーション推進室」という部門に次長という肩書きで参加している.
2年前に中村祐輔先生を室長として設置されたのだが,今年から東京大学副学長の松本洋一郎先生を室長として迎え再出発している.
日本の優れた研究開発力をもとに,医薬品,医療機器の両面でイノベーションを推進することで日本再生の牽引力としようというもので,文科省,経産省,厚労省の3省が協力体制をとって推進することになっており,その舵取り役,見張り役が「医療イノベーション推進室」ということになる.
昨年までは,まだ各省庁の縦割り意識が十分解消されておらず本推進室の役割も曖昧であったが,今年からは本格的な活動が展開されることになりそうである.
まず手始めは医薬品開発の死の谷を克服するために「創薬支援ネットワーク」というシステムを創設することになっている.
政権は未だ安定せず,この推進室がどうなるかは先行き不透明な状況ではある.
しかし,医療イノベーションが日本の重要な成長戦略であることは間違いないので,政権がどう変わろうと粛々と進めたいと思う.